診察室で計った血圧が、日常生活の血圧と同じとはかぎりません。
診察室で医者の姿をみると緊張して血圧があがるのを「白衣高血圧」といいます。これは、市販の血圧計で計った血圧は正常でも、診察室では血圧が高い状態です。市販の自動血圧計で自分で計った血圧を「家庭血圧」といいますから、「白衣高血圧」とは診察室血圧が高く、家庭血圧が低い状態です。
最近、注目されているのは「仮面高血圧」は、診察室での血圧は低くても、家庭血圧が高い状態です。仮面高血圧は、未治療者の10-15%、治療中の高血圧患者の20-25%といわれています。仮面高血圧は、持続的な高血圧の方と同じくらい心筋梗塞や狭心症をおこしやすい危険な高血圧です。
- 診察室血圧も家庭血圧も正常な正常血圧
- 診察室血圧だけが高い白衣高血圧
- 家庭血圧だけが高い仮面高血圧
- 診察室でも家庭血圧も高いいわゆる高血圧症に分類されます。
自宅で血圧を測りましょう
病院ではかる血圧は、医者の前で緊張して上がったり(白衣高血圧)、待合で待っているうちにリラックスして下がったり(仮面高血圧)して、実際の血圧を正しく把握できないことがあります。そこで、自宅での血圧を自分ではかることが大事なのです。家庭用の血圧計を使ったセルフチェックは、高血圧の治療を開始する目安になります。
家庭血圧の測定法
- 腕で、はかる
- 朝、起床後1時間以内、排尿後、座って1-2分安静にしてから
- 薬を飲む前
- できれば、夜寝る前にも
- 血圧の測定に不安がある人は無理にはからなくてもよい
- 測定値に一喜一憂する必要はない
- 測定値で勝手に薬を変更してはいけない
- 測定回数は1回でいい
- 家庭血圧で135/85mmHg(上が135以上、または下が85以上)を超えると、高血圧と考えられます。
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