刺激薬とか、回復薬のような意味で、よく、カンフル剤という言葉が使われます。たとえば、景気のカンフル剤。
景気の危ない状況を逆転する、蘇生薬のような意味で使われているようです。
しかし、長いこと医者をやってますが、私は、いまだにカンフル剤なるものを使ったことがありません。
調べてみると、カンフルというのは、樟脳(しょうのう)のことだそうで、今の用途は防虫剤です。
医療用にも使われてはいるようですが、湿布などに炎症止めとして入っている程度で、メインの薬として使うことはありません。
相当前に強心薬として、使われたことがあるようですが、今、医者でカンフル剤を注射した経験のある人はいないでしょう。
アメリカでも、ヨーロッパでも、日本でも、世界中で、景気のカンフル剤が打たれていますが、いかにも、古くさくて、効きそうにありません。
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