点滴栄養でなく、経鼻胃管栄養にする判断

お世話になっております。
点滴を止めて経鼻胃管に変更する条件を教えていただけますでしょうか?宜しくお願い致します。

医知場先生の答え

胃の手術などがなく、胃が消化機能をもっていることが条件となりますが、経鼻胃菅が4週間以上になる場合は、原則的には、胃ろうが推奨されます。
経鼻胃管はそもそも、長期に留置することを前提としたものではありません。
それでも、胃ろうの増設が難しく、患者さんに認知症がすすんで拒否がないときは、経鼻胃管をかなり長期に使用することも現実的にはあります。
認知症で嚥下ができなくなった高度の認知症の患者さんで、誤嚥性肺炎をおこすようなケースは老衰であり、経鼻胃管や胃ろうで肺炎の再発が減ったり、生命予後が改善するという明らかなエビデンスはありません。経鼻胃管を挿入する場合は、患者さんの負担を十分に考慮し、慎重に行う必要がありますので、主治医とよく相談してください。

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