虚血性腸炎(きょけつせいちょうえん)

腹痛

虚血性腸炎(きょけつせいちょうえん)とは、腸への血液の流れが悪くなり、腸が炎症を起こし、潰瘍をつくって出血する病気です。

診断と治療

  • 中高年の女性に多く突然の腹痛、下痢ではじまり、便に真っ赤な血が混じるようになります。
  • 発熱や吐き気を伴うこともあります。
  • おもに、左側の腸である、S状結腸から下行結腸によく起こります。基本的には良性の病気ですが、1割ほどの方が再発するといわれます。
  • 診断には、大腸ファイバーを使います。
  • 腸を安静にするために、絶食や点滴を行うので、入院治療が必要になります。
  • ほとんどは、1週間ほどで治りますが、なかには、重症で緊急手術が必要になることもあります。

原因

  • 年齢、糖尿病、高脂血症などにより血管に動脈硬化がおこり、血液の流れが悪くなること。
  • 便秘などで、腸の圧力が上がったり、腸の動きが速くなったりすること。などが、組み合わさって起こると考えられています。

中高年の女性で、突然、おなかが痛くなり、便に真っ赤な血が混じっていたら、虚血性腸炎の可能性が高いので、すぐに病院を受診しましょう。

2 件のコメント

  • はじめまして。腸の病気についてお尋ね致します。宜しくお願いします。
    49歳。女です。
    2週間前に突然のお腹の激痛が起こり、激痛の後、少しだけ痛みが緩む、の繰返しの状態から始まり、冷や汗と吐き気も出てしまい、近場ですが外出先から何とか家に戻り、トイレに引きこもり、痛みに耐えました。
    下痢をし、治まる、を5回ほど繰返し、やっとトイレから出ました。その後、横になって休んでいるとガスが出てしまい、違和感を感じてトイレに行くと、透明な粘膜と真っ赤な血が下着についていました。血は、サラサラではなくイチゴジャムのような感じのものが出てしまいました。

    その後、激しい痛みは治まりましたが、4日後に出た便に真っ赤な血液が混じっていて、とても不安な気持ちになってしまいました。便の状態は、便と便が粘土のように重なり合う、その繋ぎ目に赤い粘膜が入り込んでいます。
    2週間たった今でも、真っ赤ではなくなったのと、量も減ったのですが、便と便の間に赤っぽい粘膜と一緒に便が出ています。
    量は、始めの頃より少なくなっていますがまだ出血している感じです。
    虚血性腸炎に40歳の時になったことがあります。
    その時は下痢の後便器が真っ赤になるほど下血してしまいましたが、その後、大学病院ですぐに検査して貰えたので、心配が長引くことはなかったのですが、
    今回は、出血の様子が違うことや、左側の胃の下や、左側の下腹部がキリキリまだ痛み、左側のお腹がギュルギュルとひっきりなしと感じるほど、頻繁に鳴っています。
    掛かり付けのお医者さまに大学病院の紹介状を書いて貰っていますが、予約が取れたのが16日で、まだまだ先なのです。
    検査して貰えるのもさらに先になると思うと不安で心配で何も手に付かなくなっています。
    少し調べてみると怖い文字がたくさん出てきて、もしもガンだったら。。。とずっと塞ぎ混んでしまっています。
    どんな病気が考えられるのか?教えて頂けたらと思い相談させて頂きました。宜しくお願いします。

    • ほーちんさん、お返事が遅くなりました。
      確かに、虚血性腸炎とは違う印象です。
      大腸に炎症を起こしているはずですが、大腸検査をしないとよくわかりません。
      地域によって事情は違うでしょうが、
      全大腸検査は前処置が必要で、検査の手間もかかるのですが、
      肛門から短いファイバーを使って、S状結腸までをみる検査(S状結腸ファイバー)なら、
      朝食抜きで、当日でも検査をしてくれる診療所や病院はあるはずですから、
      まず、その検査を受けられてはどうかと思います。

      症状からは、癌に典型的な症状ではありませんが、
      早く(診療所レベルでもいいので)検査を受けられてはいかかでしょうか。

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