くも膜下出血

頭痛

くも膜下出血は、脳をおおう「くも膜」のすぐ下にある「くも膜下腔」に、急に出血がおきることで、脳への血液の流れが急激に低下して、脳に障害をおこします。

原因の8割は、脳動脈瘤(血管のこぶ)の破裂です。それ以外にも、先天的な脳動静脈奇形、もやもや病などが原因となり、外傷でおきることもあります。

発生頻度は1万人あたり1-2人。死亡率も高く33-61%、社会復帰できるケースは30%程度と報告されています。

症状

突然、今までに経験したことのない激しい頭痛で始まります。嘔吐、けいれん、意識障害を伴うことがあります。

今までに何も症状のなかった人が、突然、激しい頭痛をおこし、意識がおかしい場合は、まず、くも膜下出血を疑い、すぐに脳外科のある施設で診察を受けて下さい。

診断と経過

くも膜下出血は、生まれつき脳動脈瘤ができやすい素因にくわえて、喫煙、高血圧、飲酒などの生活習慣で起こりやすくなります。脳動脈瘤は、排便やストレスなどの緊張による血圧の変動で、破裂しやすくなります。

診断には、脳のCTスキャンが簡便で威力を発揮しますが、CTだけでわかりにくい場合もあります。

くも膜下出血は、発症後も、動脈瘤の再破裂による出血、脳実質の障害、脳脊髄液の通過障害などを起こすことがあります。急性期をのりきった後も、痴呆や尿失禁、歩行障害をきたす水頭症、意識障害、記憶障害、人格の変化、麻痺や失語などの後遺症を残すことがあります。

治療

開頭して脳動脈瘤をクリップする手術や、血管内にカテーテルを通して動脈瘤をコイルでつめる血管内治療が行われています。

くも膜下出血を予防するために

くも膜下出血を予防するために、まずは、脳ドックなどで、脳のMRA(脳血管撮影)をとりましょう。生まれつきの異常がある場合もありますので、30歳代でも一度はしておきたい検査です。

年齢とともに、動脈硬化がすすむと、動脈瘤は破裂しやすくなります。喫煙、飲酒、高血圧など、生活習慣の管理はつねに重要です。

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