脳梗塞の前兆をみつけるABCD2スコア

麻痺

脳の動脈が一時的に詰まって麻痺などの症状がでるが、自然に再開通して、24時間以内に後遺症を残さずに回復する状態を、一過性脳虚血発作(TIA)といいます。

  • 詰まる血管が脳のどこの働きを抑えるかで、
  • 手足の力が入らない
  • しびれる
  • 感覚がない
  • 目が見えない
  • 視野の一部が欠ける
  • 二重に見える
  • バランスがとれずに歩けない
  • ぐるぐると目がまわる
  • などの様々な症状があらわれ、2-15分ほどでもとに戻ります。

しかし、一過性脳虚血発作は、完全に血管がつまって脳の一部が死んでしまう脳梗塞の前兆です。放置すると、12-20%の方が90日以内に脳梗塞をおこすといわれています。

ABCD2スコアは、一過性脳虚血発作のなかで、とくに脳梗塞へ移行する危険性の高い患者を選び出すのに役立ちます。

ABCD2スコアとTIAのリスク

項目条件点数
A(年齢)60歳以上1
B(血圧)上の血圧≧140mmHg
かつ/または
下の血圧≧90mmHg
1
C(症状)片則の麻痺・脱力2
言葉がしゃべれない(発語障害)1
その他0
D(症状の持続時間)60分以上2
10-59分1
10分未満0
D(糖尿病)糖尿病あり1
合計
Johnston SC. et al: Lancet 2007;369(9558):283-292.
  • 48時間以内に脳梗塞をおこすリスクは
  • 0−3点:1%
  • 4-5点:4%
  • 6−7点:8%
  • 合計点が4点以上で脳梗塞の危険性が高くなり、6点以上はきわめてハイリスクになります。

体の異常があったときは、元に戻ったといっても安心できないことがあります。脳梗塞の危険性が高い発作は、すぐに入院して治療が必要になるので、症状がおさまったからと放っておかずに、すぐにかかりつけ医に相談し、神経内科や脳神経外科などの専門医の診断をうけるかどうかの判断を仰いでください。

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