一過性脳虚血発作(TIA)とABCD2スコア

脳の動脈が一時的につまって麻痺などの症状がでるが、自然に再開通して、24時間以内に後遺症を残さずに回復する病気を、一過性脳虚血発作といいます。

つまる血管が脳のどこの働きを抑えるかで、
手足の力が入らない、しびれる、感覚がない、目が見えない、視野の一部が欠ける、二重に見える、バランスがとれずに歩けない、ぐるぐると目がまわる、
などの様々な症状があらわれ、2-15分ほどで、もとに戻ります。

しかし、一過性脳虚血発作は、完全に血管がつまって脳の一部が死んでしまう脳梗塞の前兆です。

ABCD2スコアは、一過性脳虚血発作のなかで、とくに脳梗塞へ移行する危険性の高い患者を選び出すのに役立ちます。

A.年齢が60歳以上で1点(age)
B.すぐに測った血圧で、上の血圧が140mmHg以上か、下の血圧が90mmHg以上で1点(blood pressure)
C.片側の麻痺で2点、言葉がしゃべれないだけなら1点(clinical feature)
D.症状の持続時間が60分以上で2点、10分から59分で1点(duration of symptom)
D.糖尿病があれば1点(diabetes)
Lancet 2007 Jan 27;369(9558):283-92.

合計点が4点以上で、脳梗塞の危険性が高くなり、6点以上はきわめてハイリスクになる。

体の異常があったときは、元に戻ったといっても安心できないことがある。脳梗塞の危険性が高い発作は、すぐに入院して治療が必要になるので、症状がおさまったからとって、放っておかずに、すぐにかかりつけ医に相談し、神経内科や脳神経外科などの専門医の診断をうけるかどうかの判断を仰いでほしい。

写真なし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です