心臓は規則正しいリズムで収縮し、全身に血液を送り出しています。心臓が収縮することを拍動といいます。心臓は安静時には、1分間におよそ60から100回ほど拍動します。1分間に拍動する回数を、心拍数(または脈拍数)といいます。
心拍数のはかり方
- まず、手首の親指側の付け根にある、血管がどくどくと触れるところを、指で軽く押さえて、血管の拍動を感じます。
- 人差し指、中指、薬指の3本の指で、血管の上からなぞるようにすると、触れやすくなります。
- 時計を見ながら、1分間の拍動数を数えますが、簡単には20秒測って3倍すればわかります。
- 1分間に60回未満を徐脈(じょみゃく)といい、脈が遅いという意味です。
- 1分間に100回以上を頻脈(ひんみゃく)といい、脈が速いという意味です。
もちろん、体を動かせば、たくさんの血液を体に送るために心拍数が増えますから、心拍数は椅子に座って、少し落ち着いてから測る必要があります。
心臓にリズムに乱れがなければ、心拍数が60から100の間にあれば、正常範囲ですから、心配はありません。
- 心拍数が正常範囲でも、心臓のリズムが乱れる場合は「不整脈」といい、
- 胸がどきどきする(動悸)
- 脈がとぶ
- ふらつき、めまい
- 胸痛
- 意識が遠くなる(失神)
- などの症状があらわれます。
症状の感じ方には個人差が大きいので、不整脈がなくても異常を感じる人がいます。しかし、「意識が遠くなる」症状は、危険な不整脈である可能性が高いので、すぐに医者の診察を受けてください。
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