レジオネラとは
原因菌は、世界中の土壌や環境水(冷却塔水、プール、池、噴水、温泉水、24時間風呂など)のなかにいます。
レジオネラにはいくつもの種類がありますが、レジオネラ・ニューモフィラが代表的な病原体です。
レジオネラが増殖している汚染水を飲みこんだり、汚染水が霧状のエアロゾルになったものを吸い込んだりして、感染を起こします。
重症化すると、レジオネラ肺炎になります。
比較的軽症で一過性の感染は、ポンティアック熱とよばれます。
レジオネラ肺炎は、外来で見つかる肺炎の3-10%で、好発時期は9-10月です。
高齢者、男性に多い傾向があります。
レジオネラ肺炎の潜伏期間は2-10日、平均4-5日です。
ヒトからヒトへの感染はありません。(感染している患者さんからの感染はありません。)
症状
- 発熱、咳嗽、喀痰、呼吸困難
- 頭痛、筋肉痛、下痢
- 逆行性健忘症、四肢の振戦、小脳失調、意識障害などの精神神経症状があらわれることも多い
治療
抗菌薬(ニューキノロン、マクロライド系)
有効な抗菌薬が投与されないと、致死率の高い肺炎です。
参考
感染症の診断・治療ガイドライン2004 日本医師会雑誌臨時増刊号 132(12) 2004.
国立感染症研究所 感染症情報センター http://idsc.nih.go.jp/index-j.html
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