腎臓は、血液中の老廃物を尿にして体の外にだす働きをします。このときに、タンパク質などの大事なものは血液に再吸収して体外に漏れないようにしています。大事なものを残し、いらないものだけを捨てる「ふるい」の働きをしているのです。
腎臓の「ふるい」の機能が低下すると、本来、尿の中にはでないアルブミンというタンパク質がわずかに漏れだしてきます。これが微量アルブミン尿で、腎臓の機能が低下している最初のサインです。
とくに、腎臓が悪化しやすい糖尿病の患者さんでは、微量アルブミン尿が早期の腎障害の目安になります。
この段階から、食事療法、減量、禁煙、血糖や血圧のコントロールをしっかり治療すれば、アルブミン尿が正常化し、腎不全や心臓病などを予防することが可能です。
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