病気を診断するには、まず、症状から、おおまかに、どの臓器に異常があるか、どんな病気が候補にあるかの見当をつけて、検査をすすめていきます。
ところが、患者さんの訴えから、まるで病気の見当がつかない、検査結果からは説明がつかない訴えをする患者さんがいます。
訴えは多彩で、つながりがなく客観的に説明できない、検査をしても原因がみつからない、症状が診察のたびに変化することもあります。
- 体がだるい
- 疲れる
- きつい
- とにかく調子が悪いなど
原因となるような病気がみつからない訴えを、不定愁訴(ふていしゅうそ)といいます。
不定愁訴は、こころの問題を抱えているケースもあり、心療内科や精神科での診察や治療が必要なこともあります。
もちろん、つじつまの合わないような訴えのなかに、内臓の病気が隠れていることもあるので、不定愁訴として片付けてはいけないことも多いのです。
患者さん側からすれば、いくら検査をしても原因がわからないので、やぶ医者と思われ、また、別の医者をさがす人も多いものです。
しかし、医者から、こころの問題かも知れないといわれたときは、心療内科や精神科の診察を受けることも大切です。
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