腎臓が悪いと貧血になる

慢性腎臓病

腎臓の主な仕事は、老廃物を尿にし、必要なものは再吸収して利用する「ふるい」の働きです。ただ、この「ふるい」以外にも、血液を作る上で欠かすことのできない臓器でもあります。

腎臓に送られる酸素の濃度が低下すると、腎臓はエリスロポエチンというタンパク質をつくります。エリスロポエチンは、赤血球を増やす働きがあります。腎臓は、貧血のセンサーとしての機能があります。

腎臓の働きが低下すると、エリスロポエチンの反応が低下し、貧血がすすみます。これを、腎性貧血といいます。腎機能の低下がすすむと、貧血もひどくなります。腎性貧血には、エリスロポエチンの注射が必要になることがあります。

それ以外にも、腎機能の低下そのものが、赤血球の造血を抑えたり、赤血球の寿命を短くしたりして、貧血を進行させます。透析患者さんでは、赤血球の寿命が20%も短くなります。

さらに、赤血球をつくる原料になる鉄がうまく利用できなくなることも貧血の原因になります。

また、低栄養状態になりやすいため、鉄以外にも赤血球をつくるのに必要な亜鉛、銅などの微量元素やビタミンB12、葉酸などの不足により貧血が進行します。

<参考>
特集「貧血:基礎知識から治療の最前線まで」日本内科学会雑誌 104(7) 2015.

慢性腎臓病

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