ジカ熱は、ジカウイルスがヤブ蚊によって媒介されておこる感染症です。
潜伏期間
- 3-12日
症状
- 発熱(高熱はまれ)、発疹、頭痛、関節痛、目の充血、その他、神経症状の報告があります。
- 症状は4-7日間続きますが、症状は軽いことが多いです。
- ブラジルでは、妊婦がジカウイルスに感染し、小頭症の児の出産が多発しています。
- 診断は、ウイルスの遺伝子検査や抗体検査を行いますが、一般の医療機関では検査できません。
治療
- 特別な治療法はなく、症状を抑える治療が主体です。
- 有効なワクチンはまだありません。
予防
- 蚊(ヤブ蚊)に刺されないように、長袖・長ズボンの着用、虫除け薬を使用します
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、ジカ熱流行地への渡航を避けた方がよいでしょう。
- 性行為による感染が疑われているケースがありますので、流行地域から帰国した男女は、症状の有無にかかわらず、少なくとも6か月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、コンドームを使用するか性行為を控えましょう。
流行地
- 現在、大規模な流行地はありません。
<参考>
厚生労働省「ジカウイルス感染症について」「ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて」
国立感染症研究所「蚊媒介感染症の診療ガイドライン第5版」
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