むくみのしくみ

むくみ

「むくみ」のことを、医学用語で「浮腫(ふしゅ)」といいます。浮腫は、細い血管(毛細血管)から、水分が細胞の間に染み出して、皮下組織などにたまった状態です。

血液が流れる管を血管といいますが、心臓からでた太い動脈は、だんだんと枝分かれをしながら細い毛細血管となり、その後、静脈となり枝が集まるように太くなって心臓にもどっていきます。血液は血管の中を心臓のポンプ作用で、動脈→毛細血管→静脈へと流れていきます。

浮腫の原因

  1. 血液の中味が薄くなる
    • 肝硬変症
    • ネフローゼ
    • 低栄養(低タンパク質)
  2. 血液の流れが悪くなる
    • 心不全
    • 腎不全
    • 下肢静脈瘤
    • 麻痺、長時間静止
  3. 血管の壁が薄くなり水を通しやすくなる
    • 感染症(蜂窩織炎・関節炎)
    • 熱傷、外傷
    • 高齢者
  • 血液の中味が薄くなるわけ
    • 肝臓が悪くなると、アルブミンなどの血液中のタンパク質が合成ができなくなるため、血液の中味が薄くなり、血液中の水分が皮下組織に染み出して浮腫が生じます。
    • 腎臓からタンパク質が漏れていくネフローゼでは、血液中のタンパク質が低下します。
    • 栄養状態が悪くなると、低タンパク質となり、浮腫の原因になります。
  • 血液の流れが悪くなるわけ
    • 心不全で心臓のポンプ作用が低下すると、血液の循環が悪くなり、血液の流れがさえぎられて、浮腫が生じます。
    • 腎不全で腎臓から尿として水分を排泄できなくなると、血液の中に水分がたまって、血管から水分が染み出してきます。
    • 静脈の流れが悪くなる静脈瘤では、血液中の水分がとくに重力のかかる足の浮腫の原因になります。
  • 血管の壁が薄くなり水を通しやすくなるわけ
    • 感染症や熱傷などで、血管の壁に炎症がおきると、血管の壁が薄く水分を通しやすくなります。
    • 高齢者は、血管の壁や血管を支える組織が弱くなり、水分を通しやすくなります。

リンパ浮腫

細胞内で不要になった水分の90%は静脈に吸収され、残りの10%はリンパ管に吸収されます。リンパ管は、細胞間にたまった水分や老廃物を取り込む排水管の役目をはたしています。リンパ管の流れが悪くなると、リンパ管から水分が染み出して、むくみを起こします。この状態を、リンパ浮腫といいます。がんでリンパ節を切除したり、放射線治療などでリンパ管の流れが悪くなると、起こりやすくなります。

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