「症候群(しょうこうぐん)とは、何のことですか?」と、外来の患者さんから尋ねられました。
症候群というのは、同じような症状がでる、いくつかの病気の集まりのことです。
たとえば、かぜ(感冒)は、いろいろなウイルスで起きる病気ですが、症状は鼻水や、のどの痛みなど、どれも似ているので、かぜ症候群です。
今日、質問された患者さんは、パーキンソン病の方でしたが、パーキンソン病の症状は、薬や認知症などいろいろなことが原因で起きますので、パーキンソン症候群です。
その中で、とくに、脳内の神経伝達物質が不足して起きる病気が、パーキンソン病です。
つまり、パーキンソン症候群は、同じ症状があっても、原因がいろいろとある病気の集まりで、その中に、典型的なパーキンソン病があるのです。
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