慢性疲労症候群とは、
社会生活が送れないほどの激しい疲労感が続き、微熱、のどの痛み、リンパ節の腫れ、筋肉痛などの体の症状や、不眠、抑うつ、思考力低下などの精神の症状がおきる病気です。
原因は現在も不明で、ウイルス感染、免疫や内分泌の異常、精神科的な病気などの多くの因子が関係していると考えられています。
この病気を診断する基準もかなり曖昧な点が多く、診断が難しい病気です。
治療法として確立されたものもありません。
抗うつ薬、ビタミン剤、漢方薬などが効果的な例が報告されています。
慢性疲労症候群の診断基準
この基準は1992年の厚生労働省の診断基準を簡単にしたものです。大基準を満たし、かつ小基準を参考にして診断します。
大基準
- 強い疲労感が6か月以上続く
(月に数日は仕事を休み、家事ができずに寝て過ごすことが多い) - 検査によって他の病気がないこと
小基準
- 微熱
- のどが痛い
- 首や腋のリンパ節が腫れる
- 筋力低下
- 筋肉痛
- 軽い作業をした後に、全身倦怠感が24時間以上続く
- 頭痛
- 関節痛
- 神経精神症状(まぶしい、うつ状態、思考力低下など)
- 過眠・不眠などの睡眠障害
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