長谷川式スケールは、認知症を判定するための問診票です。
患者さんに質問をして答えてもらい、点数をつけて判定します。認知症は、さらにいくつかの検査を組み合わせて診断を行います。
質問 | 回答 | 点数 | |
1 | お歳はいくつですか? | 2年までの誤差は正解。 正解:1点。 | |
2 | 今日は何年の何月、何日、何曜日ですか? | 年、月、日、曜日、 正解でそれぞれ1点ずつ、4点満点。 | |
3 | 私たちがいまいるところはどこですか? | 自発的にわかれば2点。 5秒おいて家ですか?病院ですか?施設ですか?の中から正しい選択をすれば1点。 | |
4 | これからいう3つの言葉を言ってみてください。あとでまた聞きますからよく覚えておいてください。1: a) 桜, b) 猫, c) 電車 または 2: a) 梅, b) 犬, c) 自動車 | 正解1個につき、1点。 3点満点。 | |
5 | 100-7 は?それからまた7を引くと? | 93:1点。 86:1点。2点満点。 最初の答えが不正解のときは、打ち切る。 | |
6 | 私がこれからいう数字を逆から言ってください。 6-8-2、3-5-2-9を逆に言ってもらう。 |
2-8-6:1点。 | |
7 | 先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言ってみてください。 | 自発的に回答があれば、各2点。 ヒントを与えて正解であれば1点ずつ。 ヒント:a) 植物, b) 動物, c) 乗り物 | |
8 | これから5つの品物を見せます。それを隠しますのでなにがあったか言ってください。 | 時計、鍵、タバコ、ペン、硬貨など相互に無関係なもの 正解1個につき、1点。 | |
9 | 知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。 | 0~5=0点、6=1点、7=2点、8=3点、9=4点、10=5点。途中でつまり、10秒待ってもでない場合にはそこで打ち切る。 |
20点以下は、認知症の可能性が高い。(30点満点)
<引用>
加藤伸司、長谷川和夫ほか:改定長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)の作成、老年精神医学雑誌、2:1339-47(1991)
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