BNPは、心臓の筋肉が伸び切った状態になると、心臓での生成が増えてきます。NT-proBNPは、BNPの前駆体から作られ、BNPと同じように作られます。
心不全では、心臓の筋肉が伸び切った状態が続くので、血液中のBNPやNT-proBNPが増えてきます。
BNPやNT-proBNPは、採血検査で心不全の重症度が推測できるので、非常に役に立つ指標として、診察や治療に使われています。
ただし、心不全以外にも、BNPやNT-proBNPの数値が増えることがあります。
たとえば、腎臓の機能が低下すると、腎臓からの排泄が悪くなり、見かけ上、BNPやNT-proBNPの値が上昇することがあります。
それ以外にも、年齢や、炎症、肥満などが数値に影響すると言われていますので、この数値だけで心不全を判断することは注意が必要になります。臨床症状や、心エコーなどの他の検査と組み合わせて、判断することが大事です。
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