半年ぶりに糖尿病の患者さんがやってきました。とっくに薬は切れているはずです。
「先生、コロナが怖くて病院に来られませんでした。」
「薬が切れていたので、だいぶ、悪くなっていますよ。」
「コロナも落ち着いてきたようなので、また、通います。」
この患者さんは、コロナが流行りだしたら、また、通院しなくなるのでしょう。
病院の玄関ではサーモグラフィーで来院者全員の体温を監視しています。患者さんのご家族には不便をかけて申し訳なく思っていますが、面会禁止か制限が続いています。職員はアルコールで徹底した手指消毒、マスクを常時着用し、休憩の時間も重ならないようにし、食事は対面では行わないようにしています。
発熱のある方は事前に病院に連絡してもらい、一般の患者さんと診察時間を分け、専用の入口から別棟の専用診察室で診察を行うようにしています。かかりつけの患者さんと発熱や咳など呼吸器症状のある患者さんは、診察の時間帯と場所を区分けし、接触しないような工夫をしています。時間的・空間的ゾーニングといいます。新型コロナが出始めた頃に比べて、コロナを疑うような症状がある方への医療機関の対応はかなり進歩したと感じています。
しっかりマスクを着けておけば、待合室や診察室で新型コロナに感染することはないでしょう。もちろん、ゼロとはいいませんが、スーパーやコンビニのほうが、よっぽど感染リスクは高いと思います。
新型コロナを怖がるあまり、健康診断から足が遠のいて重大な病気が見逃されたり、子どもたちが大事な予防接種を受けなかったりするのは、危険です。単に病院に行きたくないことを、コロナを言い訳にしてほしくもありません。
最新情報ありがとうございます。いままでの心がこもったエッセイも読ませていただきました。ほっこりしながら、あ~そうだなぁと自分を振り返ったりできました。ピリッとほっこりをありがとうございます。
ぴかぴかお月さん、コメントありがとうございます。
医療者にはいろいろなアプローチがありますが、私は正しい医療情報を発信することをライフワークと思ってやっています。
今後とも応援、よろしくお願いします。