普段は血圧が高いのに、診察室で計ると血圧が正常な方がいます。これを「仮面高血圧」といいます。
仕事でのストレスが多い人、家事で多忙な主婦などでは、診察を待っている間にリラックスして普段より血圧が下がることがあります。タバコには血圧をあげる 作用がありますが、待合いでは喫煙しないので血圧が下がっていることもあります。また、血圧の薬を飲んでいる場合も医者の診察を受ける時間帯は薬が効いて いても、それ以外の時間帯では血圧のコントロールが悪い場合もあります。
仮面高血圧では、実際は1日のうちで血圧の高い状態が長く、心臓や血管に負担がかかり動脈硬化がすすんで、脳卒中が心筋梗塞をおこす危険が高くなります。
診察室のわずかな時間帯での血圧だけで、血圧が高いか低いか、血圧の治療がうまくいっているかを判断するのは危険です。家庭用の血圧計で、朝起きてすぐの血圧を測ると、仮面高血圧を見破ることができます。
家庭での血圧測定は、手首ではなく、腕で計るタイプの血圧計を使い、朝起きてすぐ、排尿後、薬を飲む前に、座って1-2分安静にした後に計りましょう。できれば、夜寝る前の血圧も計ると参考になります。
血圧は手帳などに記録して、医者に見せてください。
上の血圧が135mmHg、下の血圧が85mmHg以上の方は高血圧の可能性があります。
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